プロ野球の試合を観ていると、審判がポケットからサッと新しいボールを取り出す場面、よく見かけますよね。
一体、1試合でどれくらいのボールが使われているのでしょうか?
さらに、交換されたボールたちはその後、どうなるのでしょうか?
今回は、知っているようで知らない「プロ野球のボール事情」に迫ります!
1試合で使われるボールの数
プロ野球では、1試合あたり約100〜150球のボールが消費されると言われています。
理由はシンプル。
打球がファウルでスタンドに飛び込んだり、ボールが地面に当たって汚れたりしたら、その都度新しいボールに交換されるからです。
特にファウルボールが多く飛び交う試合や、雨天でグラウンドがぬかるんでいる試合では、消費数が200球近くに達することもあります。
そのため、球場では常に200球以上の新品ボールをスタンバイしていると言われています。
試合中にボールが足りなくなることは絶対にないよう、万全の体制がとられています。
ボール交換のタイミング・ルール
では、どんなタイミングでボールは交換されているのでしょうか?
主なケースはこちら👇
- “ファウルでスタンドやベンチに入ったとき”
- “打球や送球が地面にバウンドして汚れたとき”
- “ピッチャーや審判が「ボールが変形している」と感じたとき”
- “記念すべきプレー(ホームラン、2000本安打など)が起きたとき”
実は、ピッチャーが「このボール、ちょっと手に合わないな」と感じたときにも、審判に申告すればすぐに交換できるんです。
プロ野球選手の繊細な感覚に合わせるため、ボール交換はとても柔軟に対応されています。

交換されたボールはどうなる?
試合中に交換されたボール、全部捨てるの?と思ったあなた。
ちゃんと再利用されています!
交換されたボールは大きく3つのパターンに分かれます。
✅ ファウルボールやホームラン
→ 観客へのプレゼント!そのまま持ち帰ってOK。
✅ 試合中に汚れや変形で交換されたボール
→ 球団が回収して管理。練習球として再利用されることが多いです。
特に二軍、育成選手の練習ではこの再利用ボールが大活躍!
✅ 特別なボール(記念記録ボールなど)
→ 球団が正式に回収し、選手本人に渡したり、球団の記念室に展示されたりします。
余ったボールはどうなる?
試合で使われなかった新品ボールも無駄にはなりません!
主に試合前練習ノック用、二軍などのファーム練習用、秋季・春季キャンプ用として再利用されます。
また、ファンサービス(サインボールなど)や、アマチュアチームへの寄付、海外への寄付にも活用される場合があります。
つまり、プロ野球ボールたちは「現役生活→練習球→思い出グッズ」と、いろんな形で第二の人生を送っているんです。
まとめ
プロ野球の試合では、1試合あたり100個以上ものボールが消費されます。
そして、交換されたボールたちにも、それぞれ新たな役割が用意されているんですね。
次に野球観戦するときには、ボールの交換シーンにも注目してみてください。
その一球一球に、選手たちの戦いだけでなく、道具を大切に扱うプロフェッショナルな世界が詰まっています!
おまけコラム
プロ野球公式ボールの値段は?
1個あたり約3,000円〜5,000円。
特殊な皮と縫製が使われているため、一般的なボールより高価です。
WBCではボールにマイクロチップ搭載
近年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、ボールに飛距離や回転数を測るための小型チップが内臓されていることも!
コメント