【営業最下位からの逆転劇】第4回:興味を持っていなかった——心が動かない営業は、相手にも伝わる

営業経験

営業成績が最下位だった頃の僕は、数字ばかりを追いかけていました。
どうすれば契約が取れるか、どうすればノルマを達成できるか——

そんな”自分のこと”ばかり考えていて、目の前の取引先に興味を持つ余裕すらなかったんです。

でもある時、ふと気づきました。
「自分が興味を持っていないことって、相手にはちゃんと伝わるんだな」と。

この記事では、僕がなぜ取引先に興味を持てなかったのか、そしてその営業スタイルがどう変わっていったのかを、正直に綴ります。

興味が持てなかった——それが全ての始まりだった

正直に言います。
僕は、取引先についてあまり興味を持てていませんでした。

「どうすれが売れるか」「数字を稼げるか」「ノルマに追いつけるか」
——そんな”自分都合の気持ち”ばかりが先行して、相手のことをちゃんと見ていませんでした。

商談中、相手が話しているのに上の空。
目の前にいる人より、パソコンの報告画面や営業ノルマの数字を優先していたんです。

興味がないのは、顔に出る

「別に嫌われていないはずなのに、なぜか信頼されない」
当時、そんなことをよく感じていました。
今思えば当然です。
相手の話に乗っかるわけでもなく、ただ営業トークを淡々と繰り返していた僕の態度は、無関心そのものでした。

無表情、曖昧な相づち、棒読みの営業——
興味のない営業は、驚くほど相手にも伝わるんですよね。

興味を持つために始めたこと

まず最初に僕がやったのは「企業の情報を詳しく調べる」ということです。
取引先の情報はHPで調べられますし、すでに取引がある会社であれば、その情報は社内で蓄積してあるはずです。

それらの情報をよく見ていくと、気になる点が見つかるはずです。
例えば、
 「⚪︎年前に急に売上が伸びている」
 「企業理念の内容」等

気になったことを、訪問した際に質問することで、自分も少しずつ興味が湧いてきたんです。
そして相手も、少しだけ心を開いてくれるようになりました。

興味がある営業は、伝わる

営業の基本は、「相手の話をちゃんと聞くこと」だと思います。
そしてそれには、まず”興味”がなければ始まりません。

興味を持つと、表情が変わる。
質問が変わる。
会話が生まれる。
相手も「この人、話を聞いてくれてる」と感じてくれる。

つまり——営業の結果は、心の姿勢から変わるということです。

まとめ

営業成績が最下位だった僕は、
「相手に興味を持たない限り、誰も心を開いてくれない」
ということにやっと気づきました。
もし今、あなたが営業で悩んでいるなら、まず相手のことを調べて1つだけ質問してみてください。

それが、営業先での空気を変える第一歩になるかも知れません。

あとがき:僕のエピソード

転勤で、不動産業の会社を担当することになった時の話です。

当時の僕は、不動産のことなんてまったく分かりませんでした。
でも、「とりあえず何か聞かなきゃ」と思い、わからないなりに興味を持って質問を重ねていきました。
何が正解かもわからず、時には的外れなことも聞いていたと思います。

それから2年後、その会社の担当から外れる際に、社長からこう言われたんです。
「最初はトンチンカンな質問ばかりするから正直心配だったよ。
でも、気づいたらうちの業界にも詳しくなってて、すごく頼りにしてた」

その言葉を聞いた時、自分の中で何かが変わったのを感じました。
最初は誰だってわからないものです。

でも、興味を持って行動を重ねていけば、少しずつ信頼されるようになる。
僕はその経験から、「相手に興味を持つこと」の大切さを学びました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました