プロ野球を観ていて「この背番号って、どうやって決まるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
背番号は単なる識別のための数字ではありません。
実はその数字には、ポジションの象徴や球団の伝統、そして選手の想いが込められていることが多いのです。
私自身、子どものころに西武ライオンズの松井稼頭央選手の「7番」に憧れ、自分の野球ノートの表紙にマジックで「7」と書いていた思い出があります。
背番号って、それだけで胸が熱くなるような“力”を持っていますよね。
この記事では、プロ野球の背番号の「意味」や「決め方」、さらに「番号ごとの由来」について、わかりやすく解説していきます!
プロ野球の背番号には意味がある?

背番号は“役割”や“象徴”を示す
プロ野球の背番号には、ポジションやチーム内での役割を象徴する意味があることが多くあります。
たとえば「18番」は多くの球団で“エースナンバー”とされ、「1番」はリーダーや主力打者の証とされています。
これは歴代のスター選手たちがその番号を背負い、輝かしい成績を残してきた結果、「この番号=この役割」というイメージが自然と定着したものです。
また、選手自身が「憧れの選手と同じ番号をつけたい」と希望することもあります。
背番号には、選手個人の想いやストーリーが込められているのです。
ポジション別によく見られる背番号とその由来

投手(ピッチャー)
- 18番:エースナンバーの代表格
巨人の桑田真澄や菅野智之、楽天当時の田中将大など、多くの球団で“絶対的エース”が背負う伝統的な番号です。 - 21番:技巧派や左腕の印象が強い番号
和田毅(ソフトバンク)、高橋尚成(巨人)など、完成度の高いピッチャーが多くつけています。 - 11番:若手エース候補の象徴
日本ハム時代のダルビッシュ有や大谷翔平もこの番号。
フレッシュな印象と将来性を感じさせる番号です。
捕手(キャッチャー)
- 27番:キャッチャーの定番番号
古田敦也(ヤクルト)、谷繁元信(横浜・中日)など、守備の要を担う名捕手たちが背負ってきました。
野手(内野手・外野手)
- 1番:主力・リーダーの象徴
王貞治(巨人)、鳥谷敬(阪神)、新庄剛志(日本ハム)など、攻守に優れたチームの顔ともいえる選手が多くつけてきました。 - 3番:クリーンアップ・ホームランバッターの番号
長嶋茂雄(巨人)、衣笠祥雄(広島)、浅村栄斗(西武)など、打線の核となる打者が背負う番号です。 - 6番:華のある内野手に多い番号
坂本勇人(巨人)、金本知憲(阪神)など、攻守で存在感を放つ選手がつける印象があります。
背番号はどうやって決めているの?
新人選手(ドラフト後)

ドラフト指名後に入団した選手は、基本的に球団が背番号を決めて提示します。
上位指名で1軍戦力として期待される選手には、伝統のある背番号や1桁台の番号が与えられることもあります。
一方で、下位指名や育成選手には60〜100番台の大きな番号が与えられるケースが多く、実績を積んで「番号昇格」を目指していくのが一般的です。
移籍・FAで加入した選手
移籍選手の背番号は、次の3つの要素で決まることが多いです。
- その球団で空いている番号
- 選手の希望
- 球団の方針や配慮
希望番号がすでに他選手に使われている場合、後輩選手が譲るケースや、球団が調整することもあります。
プロ入り後に背番号を変更するケースも

中には、成長や実績を重ねたことで「番号を昇格」する選手もいます。
例:
- 坂本勇人(巨人):61 → 6
- 山田哲人(ヤクルト):23 → 1
- 山本由伸(オリックス):43 → 18
背番号の変更は、その選手のステータスやチーム内での位置づけの変化を象徴するものとも言えます。
背番号にまつわる名シーン・エピソード

背番号には、それを背負った選手たちのドラマが詰まっています。
- 51番=イチロー
オリックスからメジャー・マリナーズまで一貫して背負い続けた番号。
今では「51=イチロー」と言えるほど定着しています。 - 1番=王貞治(巨人)
一本足打法とともに記憶され、現在は巨人の永久欠番となっています。 - 3番=長嶋茂雄(巨人)
“ミスタープロ野球”として国民的人気を誇った背番号で、こちらも永久欠番に。

大人になって草野球を始めると、自分で背番号を選べるようになります。私は、子どもの頃に憧れていた松井稼頭央選手と同じ「7番」を迷わず選びました。やっぱり背番号には、ファンにとっても忘れられない思い出やストーリーがありますよね。
永久欠番とは?背番号が“伝説”になるとき

永久欠番とは、球団が特定の選手の功績を称え、その番号を今後使わないと定める制度です。
日本の主な永久欠番の例:
- 巨人「1」:王貞治
- 巨人「3」:長嶋茂雄
- 楽天「77」:星野仙一(監督)
- 広島「15」:黒田博樹
球団によっては、正式な永久欠番ではなく“特別な選手のみに与えられる”という運用(準永久欠番)をしていることもあり、ファンの間では「〇〇番は誰が継ぐのか」が話題になることもあります。
まとめ|背番号は選手の“もうひとつの顔”

背番号は、単なる識別番号ではありません。そこには、ポジション、球団の歴史、ファンの思い、そして選手自身の想いが込められています。
数字の向こうにある“物語”を知ることで、野球の観方がぐっと深まるはずです。
これからプロ野球を観るとき、「この背番号、どんな意味があるんだろう?」と注目してみると、また違った楽しさが見えてくるかもしれません。
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