【営業職のサボりは悪じゃない】月の中でメリハリをつける働き方が最強だった話

営業経験

営業職をやっていると、こんな声を聞くことがあります。

「営業って、外回りのフリしてサボってもバレないんでしょ?」
・「午後にカフェでサボってる営業、けっこういるよね?」

たしかに営業職は、スケジュールの自由度が高く、自分の時間の使い方を自分で決められる仕事です。

でも、それを「ズルい」「楽してる」とだけ見るのは、ちょっともったいない。

というのも、僕自身、営業を10年やってきて感じたのは――

上手にサボれる人ほど、成果を出し続けていた
という事実です。

サボること=悪。
そんな固定観念を捨てるだけで、営業はもっと楽になるし、成果にもつながる。

今日は、そんな「戦略的サボり」の話をお伝えします。

成績を出してる営業ほど、“サボり”がうまい

僕が営業1年目の頃、月末になると毎回数字に追われ、必死に足掻いていました。
テレアポ、訪問、資料作成、謝罪、アポ取り……とにかく目の前のタスクをこなすだけで精一杯。

そんな中、ある先輩が午後2時くらいに、近所のカフェでのんびりコーヒーを飲んでいるのを見かけたんです。
最初はこう思いました。

「え、この時間にカフェ?サボってるじゃん….」

でも、その先輩は支店の中でもトップの成績をキープし続けている人
後に話を聞いてみると、こんなことを言っていました。

「月の前半で目処を立てて、真ん中で一度頭を整理する。その方が、効率も結果もいいよ」

それを聞いたとき、自分の価値観が変わりました。
営業は、常にフルスロットルで走る仕事ではない。
“緩急”をつけられる人が、長く走り続けられるんだと。


月初は全力で“攻め”、中盤で“整え”、後半で“仕込む”

この働き方を、僕も少しずつ真似していきました。

すると不思議なことに、それまでよりも数字が安定するようになったんです。
ポイントは、月を3つのフェーズに分けて考えること。


【1】月の前半:とにかく攻める!フルスピードで走る

月初の1〜10日くらいまでは、アクセル全開。
テレアポや訪問、顧客フォローなど、攻めの営業を一気に詰め込みます。

この時期に頑張ることで、ノルマ達成の目処が立ちやすくなり、精神的にも楽になります。

たとえば僕はこんなことをしていました:

  • 過去の反応の良かったリストに集中アプローチ
  • 今月中に決まりそうな案件を前倒しで仕上げる
  • 苦手な訪問先ほど早めに片づける

前半にどれだけ“前倒し”できるかで、後半の自分がどれだけ楽になるかが決まります


【2】月の中盤:一度立ち止まって“整える”

目の前の案件がひと段落した中盤。
ここを「ただのダラダラ期間」にするか、「戦略的リセット期間」にするかが大きな分かれ道です。

僕はこの時期を「整える時間」と呼んでいました。

整えるって、たとえばこんなこと:

  • 溜まっていた名刺の整理、顧客データの更新
  • 商談内容の振り返りと改善点のメモ
  • 他部署との連携や情報共有の調整
  • カフェや図書館で、あえてゆっくり資料を見返す

集中力って、意外と長く続きません。
だからこそ、“意図的にペースを落とす時間”を作ることで、後半また一気に動けるようになる。

言ってみれば、営業職にとっての「ピットイン」のような時期なんです。


【3】月の後半:来月に向けた“種まき”期間

ノルマに余裕がある月後半は、「来月の自分を助ける動き」に時間を使います。

具体的には:

  • 見込み客に軽くタッチしておく(「そろそろ検討のタイミングですか?」など)
  • 資料テンプレートを改良しておく
  • 来月のキャンペーンや社内動向の情報を先取りして準備

この種まきをしておくことで、来月の月初に「何から手をつけよう…」という不安がなくなります。

むしろ、「もう動ける状態が整ってる」ので、スタートダッシュが切りやすくなるんです。


サボりを“悪”にするか“技術”にするかは、あなた次第

ここまで読んで、

「でもサボるってやっぱり罪悪感ある…」
「上司の目も気になるし…」

そんなふうに思った方もいるかもしれません。

でも、営業って“成果が全て”の世界です。
成果が出ていれば、少しくらい空白の時間があっても、誰も何も言いません。

むしろ、数字が出ていない人ほど、無理に動き続けて空回りしていることが多い。

だからこそ、

サボる=悪ではなく、「力を抜く技術」だと考えること。

それが、営業を長く続けるための“戦略”になります。


僕がよく行っていた“サボりスポット”ベスト3

最後にちょっとだけ余談を。

僕が実際に「整える時間」によく使っていた場所をご紹介します。

第1位:Wi-Fi付きカフェ

BGMの音量がちょうどよくて、頭を整理するには最適。資料の手直しや日報作成にも使ってました。

第2位:公園のベンチ(春・秋限定)

気分転換に最適。スマホで顧客情報をチェックしたり、考えをまとめるにはぴったり。

第3位:大型書店

営業ネタのヒント探しによく立ち寄っていました。ビジネス書や雑誌から学ぶことも多かったです。


まとめ:メリハリをつけて働く営業こそ、強い

営業職の自由さは、時に誤解されやすい
でも、その自由を「成果につながる行動」に変換できるかどうかが、営業の力量のひとつです。

  • 月初:アクセル全開
  • 月中:頭を整える
  • 月末:未来を仕込む

この“3フェーズ営業スタイル”を意識するだけで、数字も、自分の心も、ずっと安定していきます。

そして何より、営業の仕事が「ただつらいだけ」ではなく、「自分のペースで成果を出せる」ものになっていきます。

あなたもぜひ、“戦略的サボり”を取り入れてみてください。

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